モバイルSEOの本をいくつか流し読んでみたり
平積みされてるモバイルSEOの本をいくつか立ち読み
モバイルSEO&SEMの教科書
見開き2ページ1トピックでわかりやすく解説されている。とりたてて、興味深い情報はとくにないけども、SEOや携帯は情報の移り変わりが早いので現時点で一番発行日が新しい(4月)ということもあって、ざっと状況を見るのにはいいかも。
モバイルSEO&SEMの教科書 | |
鈴木 将司 翔泳社 2009-04-10 売り上げランキング : 1096 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
docomo au SoftBank 各キャリアからのアクセスアップ! モバイルSEO完全計画
2番目に新しい本(3月)。個人的にはこちらのほうが先の本より若干踏み込んだ説明がなされており、内容が充実していたように思えます。
docomo au SoftBank 各キャリアからのアクセスアップ! モバイルSEO完全計画 | |
石崎 洋輔 ソーテック社 2009-03-07 売り上げランキング : 41084 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
共通して言えるのは、モバイルとPCのSEOの違いは「ある」と本では言っているけども(そりゃタイトルがモバイルSEOだから「ない」っていったら売れないし……)、”本質的には”同じじゃないかと思っています。もちろん細かい点や表面的な違いでPCとモバイルの違いはありますけども、大まかにいってPC向けのサーチエンジンのアルゴリズム(実装でなく表面的な意味で)の簡単な知識があれば、ほとんどモバイルに転用できると本を読んだ限りでは思いました。現時点ではサーチエンジンの携帯サイトへの最適化が成熟していないのでGoogleもYahooもPC用のノウハウを転用して、徐々に改良していってる段階……といったところでしょうか。
僕はSEOに関しては素人でPC向けも業者がどんなことをしているのかとか、サイト制作者が何を心がけているのか、ほとんど聞きかじった情報や勝手な推測の知識しか持ち合わせていませんが、箇条書きでまとめるならば
- Titleタグ、Metaタグ(の特にDescription)は重要。
- 見出しにはhタグなど論理的に意味のあるタグでHTMLを記述。
- ページランクの高いサイトから多くリンクされるほど評価されやすい。
- Sitemap.xml導入すべき。
これくらいだと思います。
その他重要な話として
- ページ遷移、サイト構成は疎かにしない
- 1ページの内容をつめこんだりしない
- 重要なキーワード、情報は上のほうへ
などありますけど、これはユーザビリティを考えれば当然よく考えることなので、意図せずともSEO的にもいい結果が出るサイトになる(べき)。
細かい点では
- アンカータグのテキストに気を配る
- タイトルタグ内の重要キーワードはできるだけ前へ?
などもあるようです。この辺は見落としがちですが、クローラーよりユーザビリティを優先すべきだと思うので、特に携帯サイトでは文字数制約が激しい点などからあまり重要には思えません。
というわけで、とりたててとくにモバイルのために技術的なアプローチで取り組むべき点はないといっていいのではないでしょう。当たり前ですが、ユーザにとっていいサイトを正しいHTMLで記述すればそれはBotにとってもよいサイトですし、結局はユーザーの評価がよくなければ、機械的・数値的にいくらがんばっても・・・なかんじ。
そもそもSEO自体、Googleの中の人しか知りえない情報をみなが勝手に推測して、仮説をたてて実証してそうなってるっぽいよ?実際そうなったよ?とかやってるわけで、では3ヶ月前はそうだったけど今その方法が有効なのかどうかはGoogleやYahooの人しか知らないわけで、公開されない情報なので、モバイルでもPCでもまずしっかりしたコンテンツを作ることはアルゴリズムに関わらず普遍的に当たり前に有効だ。そこをがんばるために、コンテンツとそれを魅せるためのデザイン、インターフェイスを改善する努力は惜しまないべき。
またこれらとは別の話でオーバーチュアのYahoo(=Softbank)への広告やGoogle Adwords(=Docomo、Au)への広告の出し方、キーワードの選定などありますが、この辺はマーケティング(SEM)の話になるので、僕にはようわからんです。